都道府県別 犬のマイクロチップ登録率データ一覧【令和5年度末】
2022年6月から、ペットショップやブリーダーが販売する犬猫にはマイクロチップの装着と登録が義務づけられました。では実際、どのくらいの犬が登録されているのか。環境省の登録頭数と、狂犬病予防法にもとづく登録頭数を突き合わせて、47都道府県ぶん計算しました🐶
先に全体の数字(令和5年度末)
| 項目 | 頭数 |
|---|---|
| マイクロチップ登録(犬) | 923,047頭 |
| 狂犬病予防法にもとづく登録頭数 | 6,054,519頭 |
| 登録率(当サイト算出) | 15.2% |
| 参考:マイクロチップ登録(猫) | 379,377頭 |
登録済みの犬は、おおむね7頭に1頭という水準です。義務の対象が「2022年6月以降に販売された犬」に限られ、それ以前から飼われている犬は努力義務にとどまることが、この数字の背景にあります。
表:都道府県別 マイクロチップ登録頭数と登録率
分子・分母とも令和5年度末(2024年3月末)時点。登録率は当サイトの算出値です。
| 都道府県 | マイクロチップ登録(犬) | 狂犬病予防法の登録頭数 | 登録率 | 参考:猫のMC登録 |
|---|---|---|---|---|
| 47都道府県計 | 923,047 | 6,054,519 | 15.2% | 379,377 |
| 北海道 | 31,467 | 235,882 | 13.3% | 14,233 |
| 青森県 | 6,262 | 50,144 | 12.5% | 2,280 |
| 岩手県 | 5,587 | 56,605 | 9.9% | 1,961 |
| 宮城県 | 12,419 | 102,986 | 12.1% | 5,598 |
| 秋田県 | 3,842 | 34,236 | 11.2% | 1,581 |
| 山形県 | 4,395 | 37,254 | 11.8% | 1,932 |
| 福島県 | 9,908 | 89,510 | 11.1% | 3,814 |
| 茨城県 | 23,402 | 158,146 | 14.8% | 9,035 |
| 栃木県 | 12,815 | 97,564 | 13.1% | 4,443 |
| 群馬県 | 15,745 | 105,405 | 14.9% | 5,050 |
| 埼玉県 | 65,268 | 348,230 | 18.7% | 31,431 |
| 千葉県 | 55,711 | 315,054 | 17.7% | 24,410 |
| 東京都 | 111,600 | 548,935 | 20.3% | 63,263 |
| 神奈川県 | 70,278 | 436,798 | 16.1% | 37,108 |
| 新潟県 | 10,276 | 81,624 | 12.6% | 4,295 |
| 富山県 | 5,333 | 42,085 | 12.7% | 2,197 |
| 石川県 | 6,760 | 48,025 | 14.1% | 3,100 |
| 福井県 | 4,043 | 30,600 | 13.2% | 1,829 |
| 山梨県 | 7,939 | 41,641 | 19.1% | 2,032 |
| 長野県 | 12,592 | 99,145 | 12.7% | 3,928 |
| 岐阜県 | 15,980 | 114,664 | 13.9% | 4,910 |
| 静岡県 | 28,040 | 192,534 | 14.6% | 10,072 |
| 愛知県 | 66,185 | 423,471 | 15.6% | 28,336 |
| 三重県 | 14,471 | 112,356 | 12.9% | 4,856 |
| 滋賀県 | 10,303 | 78,781 | 13.1% | 3,655 |
| 京都府 | 17,355 | 114,040 | 15.2% | 8,184 |
| 大阪府 | 68,033 | 401,813 | 16.9% | 27,361 |
| 兵庫県 | 40,349 | 285,951 | 14.1% | 14,300 |
| 奈良県 | 10,643 | 55,106 | 19.3% | 4,307 |
| 和歌山県 | 6,250 | 48,370 | 12.9% | 1,886 |
| 鳥取県 | 3,254 | 21,390 | 15.2% | 1,471 |
| 島根県 | 3,557 | 31,815 | 11.2% | 1,249 |
| 岡山県 | 15,032 | 100,253 | 15.0% | 4,005 |
| 広島県 | 17,478 | 143,716 | 12.2% | 5,978 |
| 山口県 | 8,858 | 69,745 | 12.7% | 2,350 |
| 徳島県 | 5,253 | 41,262 | 12.7% | 2,360 |
| 香川県 | 9,476 | 69,196 | 13.7% | 3,317 |
| 愛媛県 | 9,624 | 77,885 | 12.4% | 2,565 |
| 高知県 | 4,293 | 40,082 | 10.7% | 1,550 |
| 福岡県 | 39,402 | 253,191 | 15.6% | 10,538 |
| 佐賀県 | 6,705 | 38,379 | 17.5% | 1,390 |
| 長崎県 | 6,084 | 55,926 | 10.9% | 1,626 |
| 熊本県 | 11,543 | 80,774 | 14.3% | 2,258 |
| 大分県 | 6,755 | 56,480 | 12.0% | 1,860 |
| 宮崎県 | 6,680 | 55,043 | 12.1% | 1,038 |
| 鹿児島県 | 8,104 | 69,286 | 11.7% | 2,539 |
| 沖縄県 | 7,698 | 63,141 | 12.2% | 1,896 |
登録率が高い5都県
- 東京都 20.3%(マイクロチップ 111,600頭 ÷ 登録 548,935頭)
- 奈良県 19.3%(マイクロチップ 10,643頭 ÷ 登録 55,106頭)
- 山梨県 19.1%(マイクロチップ 7,939頭 ÷ 登録 41,641頭)
- 埼玉県 18.7%(マイクロチップ 65,268頭 ÷ 登録 348,230頭)
- 千葉県 17.7%(マイクロチップ 55,711頭 ÷ 登録 315,054頭)
登録率が低い5県
- 岩手県 9.9%(マイクロチップ 5,587頭 ÷ 登録 56,605頭)
- 高知県 10.7%(マイクロチップ 4,293頭 ÷ 登録 40,082頭)
- 長崎県 10.9%(マイクロチップ 6,084頭 ÷ 登録 55,926頭)
- 福島県 11.1%(マイクロチップ 9,908頭 ÷ 登録 89,510頭)
- 島根県 11.2%(マイクロチップ 3,557頭 ÷ 登録 31,815頭)
都市部ほど高く出る傾向があります。ペットショップ経由での購入割合が高い地域ほど、義務化の対象になる犬が多くなるためと考えられます(これは数字から読み取れる傾向であって、因果が確かめられたものではありません)。
この数字を読むときの注意
- 登録率は当サイトが2つの統計を割って出した独自指標で、公表値ではありません。分子と分母は別の制度・別のデータベースです(環境省のマイクロチップ登録と、市区町村の狂犬病予防法登録)。
- 分母そのものが実際の飼育頭数ではありません。 狂犬病予防法の登録頭数には未登録の犬が含まれず、死亡届が出ていない分は残ります。
- マイクロチップを装着していても、環境省のデータベースに登録していなければこの数字には入りません。
- 分子・分母の基準日は令和5年度末で揃えていますが、集計主体が異なるため、厳密な意味での同一母集団ではありません。
マイクロチップについて飼い主が知っておきたいこと
2022年6月より前から飼っている犬は努力義務ですが、装着・登録しておくと迷子や災害時に身元が確認できるという実利があります。すでにマイクロチップが入っている犬を譲り受けた場合は、飼い主の変更登録が必要です。
なお、この登録率と「迷子犬が飼い主に返還された割合」に関係があるかを計算したところ、ほぼ無相関でした。詳しくは都道府県別 迷子犬の抑留・返還データをご覧ください。
普段の備えについては犬の防災バッグに持ち出し品をまとめています。登録制度そのものの数字は都道府県別 犬の登録頭数・狂犬病予防注射率にあります。
出典・引用について
- 分子:環境省「犬・猫に関する統計資料」内「マイクロチップ情報の登録頭数(都道府県)」令和5年度末
- 分母:厚生労働省「都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等」令和5年度(衛生行政報告例より作成)
- この表は、出典を明記していただければ引用自由です。 登録率は当サイトの算出値である旨もあわせて明記してください。
- 当編集部が加工したのは登録率の算出のみで、頭数はいずれも公表値そのままです。
よくある質問
このデータの出典は?
分子は環境省「マイクロチップ情報の登録頭数(都道府県)」令和5年度末、分母は厚生労働省が衛生行政報告例をもとに公表する「都道府県別の犬の登録頭数」令和5年度です。登録率は当編集部が両者を割って算出した独自の指標で、公表値ではありません。
なぜ登録率が15%ほどと低いのですか?
マイクロチップの装着・登録が義務づけられているのは、2022年6月以降にペットショップやブリーダーから販売される犬猫です。それ以前から飼われている犬は努力義務のため、まだ登録されていない犬が多く残っていると考えられます。
登録率が高い県は意識が高いということ?
そう単純には言えません。分母である狂犬病予防法の登録頭数の精度が自治体によって違うことや、ペットショップ経由での購入が多い地域ほど義務対象の犬が多くなることが影響します。
自分のブログや資料に引用してもいい?
はい。出典として環境省「マイクロチップ情報の登録頭数」および厚生労働省「都道府県別の犬の登録頭数」と、このページのURLを明記してください。登録率は当サイトの算出値である旨も添えていただけると正確です。