シニア犬のドッグフードの選び方|年齢に合わせた切り替えの目安
フード選び

シニア犬のドッグフードの選び方|年齢に合わせた切り替えの目安

調査担当:ヒロ(いぬごはん調査室 運営者) 2026/6/18 公開

犬も年齢を重ねると、体のつくりや消化能力が変わってきます。若い頃に食べていたフードが合わなくなる場合があり、「シニア用に切り替えるべき?」「何を基準に選べばいい?」と迷う飼い主さんは少なくないようです。

ここでは、シニア犬のフード選びの目安となる4つの選択肢と、切り替えのポイントを整理します。ただし、犬の老化スピードや体質には個体差があります。判断に迷う場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

「シニア」はいつから?年齢の目安

一般的に、犬のシニア期は7歳前後から始まるとされています。ただし、小型犬と大型犬では老化のスピードが異なると言われており、大型犬は5〜6歳ごろからシニア期に入る場合もあります(個体差があります)。

「シニア用フード」への切り替えの目安として、次のような変化が見られたときに検討する飼い主さんが多いようです。

  • 体重が増えてきた(運動量は変わっていないのに)
  • 食いつきが落ちた
  • 関節を気にするような動き(階段を嫌がるなど)が出てきた
  • かかりつけ医から「年齢に合わせた食事を」と言われた

選択肢1:低カロリー・体重維持タイプ

シニア犬は活動量が落ちる分、若い頃と同じカロリーを摂り続けると肥満につながりやすいとされています。体重管理が気になりはじめた場合に選ばれやすいのが、低カロリーを意識した設計のフードです。

向いている犬

  • 体重が増えてきた・太り気味と言われた
  • 運動量が減ってきた
  • 去勢・避妊手術後でカロリー消費が変わった

注意点

  • カロリーだけ下げると必要な栄養素(タンパク質・ビタミン・ミネラル)も不足しやすくなる場合があります。低カロリーでも栄養バランスが取れているか、成分表を確認しましょう。
  • 急に食事量を減らすのではなく、カロリー密度の低いフードに段階的に切り替える方法が一般的に推奨されています。
  • 適正体重の目安はかかりつけ医に確認するのが確実です(犬種・骨格により異なります)。

選択肢2:関節サポート成分含有タイプ

シニア期に多く見られる悩みのひとつが、関節の衰えです。歩き方がぎこちなくなったり、立ち上がりに時間がかかるようになったりしたら、グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3脂肪酸などを含むフードを選ぶ飼い主さんもいます。

向いている犬

  • 関節の違和感が気になりはじめた(動き方に変化がある)
  • 大型犬・体重が重い犬(関節への負担が大きいとされる)
  • 階段や段差を嫌がるようになってきた

注意点

  • グルコサミン・コンドロイチンは「関節の健康維持に役立つとされる成分」であり、治療効果を保証するものではありません。効果には個体差があります。
  • 関節に強い痛みや炎症がある場合は、フードの変更よりも獣医師による診察・治療を優先してください。
  • サプリメントとフードを重複して与えると過剰摂取になる場合があるため、合計量に注意が必要です。

選択肢3:消化しやすいやわらかいタイプ

高齢になると消化機能が低下したり、歯や顎が弱くなったりして、硬いドライフードを食べにくくなる犬もいます。

向いている犬

  • 歯が弱くなった・歯が少なくなってきた
  • 消化器が弱く、下痢や嘔吐が増えた気がする
  • 食欲が落ちている(やわらかい・においが強いフードに食いつく場合がある)

対応の選択肢

  • ウェットフード(缶・パウチ)に切り替えるか、ドライフードと組み合わせる
  • ドライフードをぬるま湯でふやかして与える(歯や顎の負担を減らしやすい)
  • 消化酵素が配合されたシニア向けフードを選ぶ

注意点

  • ウェットフードは水分量が多い分、カロリー管理とコストのバランスを確認しましょう。
  • 食欲低下が続く場合は、病気が背景にある可能性もあります。フードを変える前に獣医師に相談することをおすすめします。

選択肢4:腎臓・心臓に配慮した低リン/低ナトリウムタイプ

シニア犬に多い健康課題として、腎臓機能の低下や心臓病があります。かかりつけ医から「腎臓や心臓に気をつけてほしい」と言われた場合は、リンやナトリウムを抑えたフードが検討される場合があります。

向いている犬

  • 健診で腎機能の数値が気になると言われた
  • 心臓病の診断を受けている・薬を飲んでいる
  • 飲水量や排尿量が急に変わった

注意点

  • 腎臓・心臓への配慮が必要な場合は、市販のシニアフードへの切り替えではなく、獣医師の処方による療法食が推薦されるケースが多いです。自己判断でフードを変えるのではなく、まず受診して指示を仰いでください。
  • 療法食は病状の管理を目的とした食事であり、一般のペットフードとは位置付けが異なります。

フードを切り替えるときの共通ルール

新しいフードへの切り替えは、1〜2週間かけて段階的に行うのが一般的に推奨されています。

移行期間目安の割合(旧フード:新フード)
1〜3日目7:3
4〜6日目5:5
7〜10日目3:7
11日目〜0:10

切り替え中に下痢・嘔吐・食欲低下が続く場合は、移行のペースをゆっくりにするか、フード自体が合っていない可能性もあります。数日様子を見ても改善しない場合は獣医師に相談しましょう。


選ぶときの2つの軸

シニア犬のフード選びは「何が含まれているか」だけでなく、「今の愛犬の状態に何が必要か」で絞るのが近道です。

  1. 現在の体の課題から選ぶ:体重・関節・消化・内臓など、今気になっていることに合わせた設計のフードを選ぶ
  2. ライフステージ表示を確認する:フードのパッケージに「全年齢対応」か「シニア用(7歳以上)」などの表示があるか確認する(AAFCO等の基準に準じたものかも目安になります)

シニア用と書いてあれば必ずシニア犬に最適というわけではなく、成分・カロリー・原材料が愛犬の状態に合っているかを見ることが大切です。


フードの選択肢を複数比べたい方は、ドッグフード比較ページもあわせてご覧ください。