ドッグフードの「生づくり製法」「低温加工」とは?高温加工との違いと選び方
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ドッグフードの「生づくり製法」「低温加工」とは?高温加工との違いと選び方

調査担当:ヒロ(いぬごはん調査室 運営者) 2026/6/22 公開

「ドッグフードの『生づくり製法』『低温加工』って、ふつうのカリカリと何が違うの?」 パッケージでよく見かける言葉ですが、意味がはっきりしないまま選んでいる飼い主さんも多いはずです。 この記事では、一般的な高温加工と低温加工・生づくり製法の違いを、調査者の立場で中立に整理します。 体験に基づく断定や効能の保証はせず、製法の特徴と選び方の観点に絞ってお伝えします。


ドライフードの多くは「高温加工」で作られる

ドッグフードの製法(イメージ)

スーパーやペットショップで並ぶカリカリタイプのドライフードの多くは、 **エクストルーダー(押し出し成形機)**と呼ばれる装置を使った高温加工で作られています。

原材料を粉にして練り、100〜150度前後の高温・高圧をかけながら一気に成形・膨化させ、 そのあと乾燥・オイルコーティングして仕上げる、という流れが一般的です。 この製法は、大量生産しやすく、価格を抑えやすく、長期保存に向いているという長所があります。

一方で、高温をかける工程があるため、熱に弱いとされる一部のビタミンなどは 製造後に別途添加(プレミックス=ビタミン・ミネラルの混合サプリメント)して栄養基準を満たす、 という設計になっている商品も多くあります。これは欠点というより、量産型ドライフードの一般的な作り方です。


「低温加工」「生づくり製法」とは

低温製法の犬フード(イメージ)

これに対して、近年よく見かけるのが低温加工や**「生づくり製法」**といった言葉です。

一般的な説明としては、人用の生肉・生野菜などの食材を、 高温で一気に膨化させるのではなく、比較的低い温度でじっくり調理し、 長時間かけて乾燥させて仕上げる製法を指して使われることが多い表現です。

「生づくり製法」という呼び方そのものは、各メーカーが自社の作り方を説明するために 使っている表現であり、業界共通の統一定義があるわけではありません。 具体的にどの温度帯で、どんな工程で作っているかは商品ごとに異なるため、 各公式サイトの説明を確認するのが確実です。

なお「低温だから栄養が壊れない」「生に近いから健康に良い」といった効能を 一律に断定することはできません。あくまで製法の特徴として理解するのが適切です。


製法による違いを中立に整理する

製法の違いは、おもに「香り・鮮度」「添加物の考え方」「価格・保存性」の3点に表れやすいとされます。 どちらが優れているという話ではなく、重視するポイントの違いとして読んでください。

観点高温加工(エクストルーダー)低温加工・生づくり製法
香り・嗜好性安定した風味に仕上げやすい食材本来の香りが残りやすいとされる
添加物の考え方製造後にビタミン等を添加する設計が多い食材の栄養を活かす設計をうたう商品もある
鮮度・保存性長期保存に向く・常温流通しやすい保存料不使用で賞味期限が短めの商品もある
価格大量生産しやすく抑えやすい傾向手間がかかり価格は高めになりやすい傾向
入手性店頭で広く流通通販・定期便が中心の商品もある

ここに挙げたのはあくまで一般的な傾向で、すべての商品に当てはまるわけではありません。 同じ「低温製法」でも添加物の有無は商品ごとに異なるため、 最終的には商品の成分表・原材料表示で確認するのが確実です。


低温製法・生づくりのフードを選ぶときの見方

ごはんを食べる犬(イメージ)

「低温」「生づくり」という言葉だけで判断せず、次の点を合わせて確認すると選びやすくなります。

1. 製法の説明が具体的か

「低温で仕上げる」とだけ書かれているのか、どんな食材をどう調理・乾燥しているのか、 公式が具体的に説明しているかを確認します。説明が具体的なほど、作り方の透明性が高いと考えられます。

2. 添加物・原材料の表示

「無添加」をうたう場合でも、どの添加物が不使用かは商品によって異なります。 原材料の先頭にタンパク源(肉・魚)が来ているか、不安な添加物がないかなど、 表示の読み方はドッグフードの成分表の読み方を参考にしてください。

3. 鮮度の仕組みと保存方法

保存料不使用の商品は賞味期限が短めで、定期便で「できたて」を届ける形をとる場合があります。 お届け間隔・解約条件・保存方法(開封後の管理)まで、申込前に公式で確認しておくと安心です。

4. うちの子に合うか

製法にかかわらず、フードの合う・合わないには個体差があります。 持病やアレルギーが気になる場合、シニア犬・子犬の場合は、 切り替える前にかかりつけの獣医師に相談してください。 切り替えは数日かけて少しずつ混ぜる方法が一般的に推奨されています。


低温の生づくり製法にこだわるなら

国産の低温製法ドッグフード(イメージ)

「低温の生づくり製法・国産・完全無添加・できたての鮮度」にこだわりたい、という飼い主さんの 選択肢の一例として、たとえばドッグフード工房という商品があります。

公式によると、ドッグフード工房は人用の生肉・生野菜などを使った低温の「生づくり製法」で仕上げ、 保存料・着色料・香料から合成ビタミン・ミネラルまで使わない「完全無添加」をうたい、 保存料不使用のため賞味期限を約3か月とし、定期便でできたてを届けるとされています(公式による)。 製法・原材料・鮮度の仕組みを具体的に確認したい方は、 ドッグフード工房の特徴・口コミを調べた記事も参考にしてください。

ここで紹介するのは「断定的なおすすめ」ではなく、低温製法という切り口の一例です。 ほかの国産フードと並べて比べたうえで、ご家庭と愛犬に合うものを選んでいただくのがよいと考えます (国産ドッグフードの比較はこちら)。


まとめ

  • ドライフードの多くは高温加工(エクストルーダー)で作られ、量産・保存に向く
  • 低温加工・「生づくり製法」は食材を低温調理+長時間乾燥で仕上げる製法とされ、定義は商品ごとに異なる
  • 製法の違いは香り・鮮度・添加物の考え方・価格などに表れやすいが、健康効果は一律に断定できない
  • 「低温」「無添加」という言葉だけで決めず、原材料表示・鮮度の仕組み・愛犬との相性で選ぶ
  • 合う・合わないは個体差があるため、気になる場合は獣医師に相談を

参考・出典

  • ペットフード安全法(環境省・農林水産省所管、2009年施行)
  • ペットフード公正取引協議会 — 家庭動物用飼料の表示に関する公正競争規約
  • AAFCO(米国飼料検査官協会)栄養基準および原材料定義
  • 消費者庁 — 景品表示法・食品表示に関する情報

製法を切り口にフードを絞り込む際は、比較ページも参考にどうぞ。

→ ドッグフード比較ページへ

あわせて読みたい

よくある質問

低温加工のフードは高温加工より体にいいの?

製法ごとに香りや鮮度などの特徴の違いはありますが、健康効果を一律に断定することはできません。合う・合わないには個体差があるため、気になる場合はかかりつけの獣医師にご相談ください。

「生づくり製法」とはどういう意味ですか?

人用の生肉・生野菜などを低温で調理し、長時間かけて乾燥させて仕上げる製法の呼び方として使われることがあります。定義は商品ごとに異なるため、具体的な作り方は各公式の説明で確認するのが確実です。

低温製法だと保存料が入っていないって本当?

保存料不使用をうたう商品もありますが、製法と添加物の有無は別の話で、商品によって異なります。実際に何が使われているかは、商品の成分表・原材料表示で確認してください。